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先日、WEBよりご予約頂きましたお客様のMINI ミニクロスオーバー(R60)のタイミングチェーン・バルブステムシール交換作業を行いましたのでそのレポートになります。
今回はミニクロスオーバー(R60)のタイミングチェーンの交換(点火タイミングがズレているため)とバルブステムシールの交換(マフラーより白煙がひどいため)を行いました。
マフラーから白煙が上がっている場合、重症化してしまうと高額な修理になることも多いので前に早めの点検・修理を心がけてくださいね。
ガイドレールは案の定劣化が酷く可動部が折れていましたし、タイミングチェーンは若干の伸びが確認できました。
こちらはバルブステムシールですが、こちらも劣化が酷く中心の穴が広がってしまっています。バルブステムシールが劣化することでオイルが燃焼してしまい白煙が上がったりオイルの消費が増えてしまうといった症状に繋がることになります。
バルブステムシールの劣化はR56系のミニではよくあるトラブルの1つなので、マフラーから白煙が上がる場合には要チェックが必要です。
再利用する部品は綺麗に洗浄をして、交換する部品は新品に交換をしてエンジンを元通りに組み上げていきます。
そしてすべての部品が組み付け終わったら診断機を接続してエンジン内部の細かなデータをリアルタイムモニターにて確認し、ロードテストを繰り返して最終チェックを行います。
組み付けを行う際にはトルクレンチを使ってしっかりと規定トルクで締め付けていきます。
ということで、全ての最終チェックが終わったらタイミングチェーンの交換、バルブステムシールの交換作業は完了となります。
タイミングチェーンを交換して点火タイミングもしっかりと調整できましたし、バルブステムシールを交換することでマフラーから白煙が出ることもなくなりました。
今までミニに限らず様々な輸入車のエンジンを修理してきましたが、輸入車のエンジンは国産車と比べてもエンジンオイルの消費が遥かに大きくエンジンオイルのメンテナンスは非常にデリケートな問題です。
今回のようなオイル下がりやオイル上がりなどが原因の白煙やオイル消費などはエンジンオイルの交換を定期的に行っていれば防げた可能性が高いものが多かったりします。
輸入車を楽しむためには定期的な点検や消耗品の交換など、日常的なメンテナンスが非常に重要になってきていますのでこまめに面倒をみてあげましょう。
当店では輸入車用に最新のスキャンツール(故障診断機)を用意しておりますので「車の調子が悪い!」「チェックランプが点灯してしまった!」等々何かお困りのことがありましたらお気軽にご相談くださいね٩( ᐖ )و