いつもお問い合わせ・ご予約・ご入庫ありがとうございます。FKエンジニアリングです。
先日、WEBよりご予約頂きましたお客様のアウディ A5 スポーツバックのメカトロニクス修理作業を行いましたのでそのレポートになります。
今回はチェックランプが点灯して変速ショックが大きくなり、バックギアにも入らなくなってしまったので修理をしてほしいとご入庫頂きました。
点検をさせていただいた結果、アウディに多いメカトロニクスの故障でしたのでメカトロニクスの修理を行わせていただくことになりました。
メカトロニクスの故障はアウディやフォルクスワーゲンの車両に多く見られるトラブルで、警告灯の点灯や変速ショック増大に始まり、クリープがなくなったりエンストの発生、酷い場合にはバックギアに入れても車がバックしないだとかそもそも前にも後ろにも全く車が動かなくなってしまう・・なんて症状が発生するので中々質の悪いトラブルの1つとして知られています。
故障個所によってはミッションそのものの交換になってしまいとてつもなく高額な作業となってしまいますが、今回はリペアキットを使っての修理作業となるためミッション交換よりもコストをかけずに修理をすることができたりします。
修理箇所が修理箇所なだけに繊細な作業が求められるので、ネジ1本からしっかりと丁寧に脱着作業を行っていきます。
メカトロは基盤や配線がオイルに浸かっているため、時間の経過とともにどうしても劣化してしまう部品のようなので中々普段から注意をするというのも難しいんですよね・・。
さて、メカトロの修理が完了したら再度ミッションに組み込んでいき、コンピューター診断機を接続して細かな内部データの確認や初期化・キャリブレーションなどの書き換え作業を行いロードテストを繰り返して作業は完了となります。
アウディやフォルクスワーゲンなどの車両ではDSG関連のトラブルや今回のようなメカトロの不具合は定番と言ってもいいような故障の1つです。
症状がまだひどくない場合にはミッションの載せ替えやクラッチ関係の部品交換までは至らず、今回のようにメカトロニクスの修理だけで不具合を完治させることが出来ればかなり安価に修理をすることができるようになります。
愛車に長く乗り続けるためには予期せぬトラブルを防ぐことが必要で、車検以外にも定期的な点検やエンジンオイルやミッションオイルなど油脂類の交換など日常的なメンテナンスを欠かさないようにすることが重要です。
当店では最新の輸入車専用の故障診断機(コンピューター診断機)を導入しているので何かおかしなことがあったりトラブルが発生した際にはお気軽にご相談くださいね٩( ᐖ )و